実際に扱った事例のご紹介

相続の問題に関する事例

土地の相続登記時に併せてそれまでなかった建物の登記申請をした事例

<相談内容>
相談者の70代男性の母親が亡くなり、依頼者を含めた4人兄弟の相続となりました。長男だった相談者は、母親から生前遺言書を預かっていたとのことで、遺産分割手続について相談に来られました。

<対応内容>
相談者が保管していた遺言書は自筆証書遺言であったため、まず、家庭裁判所に依頼者の代理人として検認の申立をしました。検認の手続には、相続人は相談者しか出席しませんでしたが無事に手続を終え、その後、相続人間で遺産分割の協議をされました。分割方法については長男である相談者が実家の土地と建物を相続し、その他の銀行預金や郵便貯金は各相続人の経済状況も反映した形で分割方法を決められ、遺産分割協議書の作成をお手伝いしました。相談者が気にされていたのは、母親と一緒に住んでいたご実家について、建物の登記がなかったことです。家屋は戦前に建てられた古いものでしたが、建築当初に登記がなされず、その後の増改築についても何ら登記がないことを知って、ご自分の相続の際に問題が生じるのではないかと心配されていました。そこで、司法書士と土地家屋調査士をご紹介して家屋の図面を新しく書き起こし、新たにご実家の家屋について、土地の相続登記と併せて登記申請のお手伝いをしました。

<弁護士からのアドバイス>
不動産の相続の場合には必ず登記申請の手続が関係しますが、遺産分割協議書も登記申請用に作成する必要があり、具体的な記載方法は司法書士に事前に確認されることをお薦めします。

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